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台風が来ている中,お忙しい中,この葬儀ミサにあずかって下さいまして,心から感謝申し上げます。

私たち司祭は家庭を離れて,神に奉仕する,全く神への奉仕に生きるということで,一つの家族を作っておりまして,そういう関係で私が喪主ということになっております。

先週の金曜日27日の午後1時過ぎに,高知県の伊野町の仁淀川で数人の友達と泳ぎに行って,そしてそのまま川に足を取られたんでしょうか,3度浮き沈みをしてそのまま行方がわからなくなりました。あと1時間余の探索が行われまして,そして高知の赤十字病院に運ばれましたけど,もう二度と意識が戻りませんでした。あと診断書をいただきまして,その遺体をその日の夜のうちに連れてきてこちらに安置いたしました。

一週間前「やっと教区報ができたから休みが取れる」と「どこにいくのか」と言ったら「どっかその辺をまわる」と言ったんですけど,どこをどのように回るのかはとんとわかりませんでした。私が聞いたのは、高知に向かう車の中で聞いて行方が不明だって言うんで、なんか良く意味がわかりませんでしたけど,川で亡くなったとは、つい夢にも思いませんでした。

昨日のお通夜の時にもお話ししましたけど,なぜか人なつっこい性格があるんでしょうか,週に一度ぐらいは私の部屋に来まして,一献傾けながらいろんな話をしておりました。わかりますことは,彼がずっと求めてたのは,「この高松教区がもう1回一致すること,不信感をなくすこと,で,そのために自分は架け橋になりたい」とこういう思いだったっていうのがよくわかったような気がしております。今日ご参列のみなさんとも彼の思いを一緒に分け合いながら,心から感謝のことばにかえさせて頂きたいと思います。どうもありがとうございました。