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ゆるしの秘跡 準備

ゆるしの秘跡~よい告解のための手引き(大阪教区)の抜粋
式次第は,桜町教会で使っているものです。

ステップ1:良心の糾明
 最後の告解以後,今日に至るまでに犯したすべての大罪を思い出す限りにおいて告白すべきです。
 この良心の糾明において,私たちに生活の模範を与えてくださったイエス・キリストの生き方を基準にし,自分の生活を振り返り,罪を思い出し,自分の良心に向き合うのです。(「神の十戒」,「教会の五つの掟」,「七つの罪源と七つの徳」,「良心の糾明」参照)
ステップ2:痛悔
 痛悔は,自分が罪を犯すことで神様を侮辱したことを意識することから生まれるものです。その侮辱の酷さによって,大罪と小罪を区別します。
 大罪とは,重大な事柄において,それが大罪であると知りながら,完全に承諾して神の掟に背くことです。
 大罪を犯すことによって神と天国から完全に離れてしまいます。
ステップ3:生活を改める決心
 罪を忌み嫌い,すべての手段を尽くして二度と同じ罪を犯さないという固い決心と,今後きっぱりと罪を拒否する意志が必要です。
ステップ4:告白
 ゆるしの秘跡が有効であるためには,聴罪司祭と一対一で,自分が覚えているすべての大罪の内容と回数を正直に告白する必要があります。
 ただし,秘跡の恵みをよりいただくために小罪も告白することが勧められています。
 罪の告白は,明確かつ簡潔に,また罪の重さに関係するすべての事情を具体的にはっきりと言う必要があります。(式次第参照
ステップ5:罪の償い
 司祭が課した償いを告解場から出た後に果たさなければなりません。
 なるべく告解の直後に果たすようにします。


神の十戒
1 私の他に神があってはならない。
2 あなたの神,主の名をみだりに唱えてはならない。
3 主の日を心にとどめ,これを聖とせよ。
4 あなたの父母を敬え。
5 殺してはならない。
6 姦淫してはならない。
7 盗んではならない。
8 隣人に関して偽証してはならない。
9 隣人の妻を欲してはならない。
10 隣人の財産を欲してはならない。

教会の五つの掟
1 主日や定められた祝日にミサにあずかり,それらの日を聖とすることを妨げる仕事や活動を控えること。
2 少なくとも年に一度自分の罪を告白すること。
3 少なくとも復活節の間に聖体の秘跡を受けること。
4 教会が定められた日に肉食を差し控え(小斎),断食(大斎)を守ること。
5 おのおのの分に応じて教会の財政を助けること。

七つの罪源と七つの徳
1 高慢 ⇔ 謙遜
2 貪欲 ⇔ 寛大
3 肉欲 ⇔ 貞潔
4 憤怒 ⇔ 忍耐
5 貪食 ⇔ 節制
6 嫉妬 ⇔ 慈愛
7 怠惰 ⇔ 勤勉

良心の糾明
重大な事柄であるため,大罪になり得る罪について
1 妊娠中絶を直接おこなったり,勧めたり,あるいはそれに協力したことはありますか。
2 大罪の状態,またはその疑いをもって,ゆるしの秘跡を受けないまま聖体拝領をしたことはありませんか。
3 ゆるしの秘跡において,意識して大罪を隠してそれを告白しなかったことはないでしょうか。
4 教会の教義を疑ったり,否定したりしたことはありませんか。
5 迷信を信じたことはありますか。
  教会の教えに反する考えを受け入れることがありますか。
6 必要もなく神の名にかけて誓ったり,冒涜的な言葉を使ったりしたことはありますか。
7 理由なく日曜日や守るべき祝日のごミサを怠らなかったでしょうか。
8 無謀な運転をしたことはありませんか。
  麻薬を用いたり,泥酔したり,または他人をそれに誘いませんでしたか。
9 自分一人,または他人(同性か異性の人)とともに,貞潔を損なう行為をしませんでしたか。
10 みだらな思い・考えを意識しつつ継続したことはありますか。
  みだらな話題にふけったり,貞潔を損なう写真・テレビ番組・映画・雑誌・書物・漫画・サイトなどを見て楽しんだりしなかったでしょうか。
11 罪の機会となるようなものに近づかなかったでしょうか。
  重大な事柄において,他人に罪を犯させる機会を作ることはなかったでしょうか。
12 キリスト教または道徳に反する活動・イベントに携わったり協力したりしたことはありませんか。
13 [既婚者のみ] 教会の教えに従って夫婦の義務を守りましたか。

小罪になり得る罪について
1 他人の物を自分の物としたことはなかったでしょうか。
  それを返却・損害賠償をしましたか。
  不当な金額を請求して人をだましたことはありませんか。
2 嘘をついたことがありませんか。他人に害を及ぼした時,その償いをしましたか。
3 両親・親族・目上の人に対して尊敬と愛情を示していますか。
4 他人に対して敵意,憎悪,恨み,妬みを抱き続けたことはありますか。
5 自分の言葉や行為によって他人を傷つけていないでしょうか。
6 他人の欠点を公にしたり,悪く考えたり,悪口を言わなかったでしょうか。
  人を中傷しなかったでしょうか。(中傷は大きな害を他人に及ぼせば大罪になりうる)
7 周囲の人に悪い模範を与えたり,怒りに任せて人を叱ったりしなかったでしょうか。
8 怠惰に負けたことはありますか。
  時間を守らずに他人に迷惑をかけたことはなかったでしょうか。
9 職業上の秘密を守らなかったことはありますか。
10 他人に悪いことを望みましたか。
  または,他人に良いことがあった時に悲しく思ったことはありましたか。
11 神様との関係を真剣に考え,自分の宗教的形成を大切にしていますか。
12 [既婚者のみ] 家族を大切にし,自分の配偶者の親としての権威を守り,子供の前で配偶者に反論しなかったでしょうか。


ゆるしの秘跡 式次第

個別のゆるしの式(カトリック桜町教会)

始めに

信者:父と子と聖霊のみ名によって。アーメン。
司祭:イエス様がいつもわたしたちひとりひとりのことを心にかけてくださいます。
   わたしたちが離れてしまった時も探し求めてくださるし,そのそばにいるなら,なお親しくするためです。

 神のことば(適当であれば聖書を読むことができる)

罪の告白

司祭:神のいつくしみに信頼して,あなたの罪を告白してください。
信者:
   この前の告解は … にしました。
     ~罪の告白~
 (告白の終わりに)
   今日までの主な罪を告白しました。ゆるしをお願いいたします。

悔い改めの祈り

司祭:それでは,神のゆるしを求め,心から悔い改めの祈りを唱えてください。
信者:神よ,わたしはあなたに罪を犯し,悪を行ない,あなたに背きました。
   わたしの罪を取り去って,わたしを洗い清めてください。
   救いのよろこびを私に返し,あなたの息吹を送って,喜び仕える心を支えてください。
   罪人があなたのもとに帰るように,わたしはあなたの道を歩みます。

罪のゆるし

司祭:全能の神,あわれみ深い父は,御子キリストの死と復活によって世をご自分に立ち帰らせ,罪のゆるしのために聖霊を注がれました。
   神が教会の奉仕の務めを通してあなたにゆるしと平和を与えてくださいますように。
   わたしは,父と子と聖霊のみ名によって,あなたの罪をゆるします。
信者:アーメン

終わりに

司祭:罪のゆるしをくださった神に感謝をささげましょう。
   安心してください。平和と喜びのうちにおかえりください。
信者:ありがとうございます。

感謝の祈り

 神よ,離れていたわたしを,み心に引き寄せてくださって感謝いたします。
 もう,あなたから離れないように見守ってください。
 わたしは罪を償い,罪を犯す危険をさけ,すすんでよい習慣を身につけるようにつとめます。
 この努力を顧みて実らせてください。
 あなたのあふれるいつくしみに感謝し,あなたをたたえます。



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