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カトリック大島教会記念日


 桜町教会では、大島への定期訪問を行っていた「イエスのみ心の祭日」を大島教会記念日と定め、大島教会で生まれた思い出やつながりの記憶を次の世代へとつないでいくことにしました。


 カトリック大島教会(1954.5.30~2023.6.29)は、高松市沖の大島にある教会です。聖堂は残っていますが、島内の信者がいなくなったこともありミサなどは行われていません。また、聖堂は国の所有物です。
 島に設置されたハンセン病療養所の国立療養所大島青松園の入所者を中心に、多いときには30名近い信者が所属していました。

~大島教会の創立~


 1904年、大阪教区から四国知牧区が独立、初代教区長アルバレス神父が時々島を訪問される。
 1918年ごろから1931年、4名の信者がいてミサや告解が行われる(ホアンカルボ神父、モデストペレス神父)。
 1948年9月、入所者・職員の各1名が受洗される(サンタマリア神父)。
 1950年6月、聖心使徒会が発足する(田中英吉神父指導、信者4名・求道者3名)。
 1951年6月、大阪教区田口大司教が来園し堅信式を行う。
 1953年、ザベリオ宣教会ペルリーニ神父が来園、聖堂建設が具体化される。
 1954年5月30日、献堂式が行われる(田口大司教、聖堂の守護聖人は「無原罪の聖母」)。
 思ひ出のしおり~大島カトリック教会の沿革~(1958年4月6日発行)より


 教会創立後は、クリスマスミサや死者記念ミサ、ワークキャンプを通して、大島教会の信者や大島青松園の職員と四国本土の神父や信者との交流が続きました。
 中でも、1974年10月には、田中司教により献堂20周年のミサが(信徒28名)、1994年5月には、深堀司教により献堂40周年のミサが行われ、多くの関係者が集いました。
 その後も大島教会信者との交流は続けられましたが、2022年11月、最後の信者である入所者が帰天されました。また2023年には、聖堂が高松教区の所有物ではないことが確認され、現在、聖堂の保存などについて国が検討中です。
 国立療養所大島青松園についてはこちら

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